学校トイレに生理用品 北上市議会 安徳市議に教育長
北上市は来年度から、市内の小中学校の女子トイレに生理用品を配置します。15日の市議会一般質問で日本共産党の安徳寿美子市議が取り上げ、平野憲教育長が答弁しました。
安徳市議は、コロナ禍のもとで金銭的な理由から児童生徒が生理用品を買えない「生理の貧困」が起きており、市も対応を検討すべきだと質問。平野教育長は「来年度から小中学校の女子トイレに生理用品を配置することを決め、設置場所や必要数の調査を始めた」と答えました。
「生理の貧困」問題では、4月20日に新日本婦人の会北上支部(鈴木キヨ子支部長)が、平野教育長へ生理用品(約1万5000円分=目録)を寄付。鈴木支部長は「生理用品を買えない家庭もあるので、活用してもらいたい。多くの子どもたちは声を上げられない。市は実態を調べてほしい」と求めていました。
後日、鈴木支部長が問い合わせると、市教委側は「寄付された生理用品はすべて、小中学校の保健室に補充分として配布した」と回答しました。
安徳市議は「新婦人の活動が市教委を動かした。ジェンダー平等の点からも大事な成果だ。さらに取り組みたい」と話しています。