医療考えるパパママの会が集会 コロナ禍 ベッド減やめて
コロナ禍での市立医療施設のベッド削減はやめてほしいと、奥州市で11月29日、市民集会が開かれました。医療を考えるパパママの会(佐藤美雪代表)が主催し、110人が参加しました。
講演で津市立三重短期大学教授の長友薫輝(まさてる)氏は、公立・公的病院の再編統合によるベッド削減を許せば、医師や看護師の人員体制に影響が及ぶと指摘。地域医療は地域経済の循環も作り出すものであり、行政任せでなく、住民が学び、働きかけることが重要だと語りました。
佐藤氏が、パパママの会が行った市民アンケート(2570通)の結果を報告。ベッド100床削減計画では「心配だ」「むしろ増やすべき」が合わせて約8割に達し、新しく建設する市立病院への要望(複数回答)では医師の増員、周産期医療の確保、新型コロナなど感染症対策の強化が上位を占めました。
「奥州市で子どもを産み育てるのは大変です。(産科や小児科で頼れる)北上市に移住したいくらい」(20代女性)などの切実な声も紹介されました。
集会では運動の継続へ、「安心して住み続けられる地域医療をめざす会」を新たに結成し、市に対する署名に取り組むことを拍手で確認しました。