宮古で戦争体験集第5集の発表懇談会

 宮古市で6日、「戦争体験者が語る真実」をテーマにした『戦争の時代を生きて』第5集の発表懇談会が開かれ、40人が参加しました。主催したのは宮古・下閉伊(しもへい)地域の戦争を記録する会(前川慧一代表)です。

この戦争体験集へ寄稿・証言した16人全員が出席(代読者を含む)。恐怖の体験を語り、参加者とともに反戦平和の決意を新たにしました。

「(旧日本軍の)兵士たちは水、食料、弾薬も尽き果て、ジャングルをうろつき回るだけ。靴跡にたまる泥水を這いつくばって飲んだ」「終戦前後の『満州』からの引き揚げは命がけだった。道に置き去りにされた幼児たちの叫びが忘れられない」「日本で朝鮮人の小中学生へのいじめ、迫害が日常化していたが、かばえなかった。後悔している」などが紹介されました。

参加者からは、「平和の大切さが身に染みてわかった」との感想が寄せられました。

懇談会では憲法9条も朗読。引き続き地域に埋もれている戦争体験を掘り起こして記録し、語り継ごうと申し合わせました。

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