戦争体験集の証言者ら集う 宮古

 宮古市で8日、「戦争体験者が語る真実」をテーマにした『戦争の時代を生きて』第4集の発表懇談会が開かれ、52人が参加しました。主催は宮古・下閉伊地域の戦争を記録する会(前川慧一代表)です。

この戦争体験集へ寄稿・証言した13人全員が出席。朗読(代読含む)し、戦争の無謀さや悲惨さを語り、参加者と反戦平和の決意を新たにしました。

「たたかって死んだ兵士もいるが、マラリアと飢えで死んだ兵士がほとんど。その遺体は兵舎の裏側に投げ捨てられるように置かれ、山のように積みあがった」「日本の植民地支配の時代、だまされて強制的に日本に連れてこられた韓国人の父は、炭鉱やトンネル工事で奴隷労働を強いられた」などの証言が紹介されました。

参加者からは、「戦争体験者の生の声を聞けてよかった」「粘り強く(戦争体験の)収録活動を続ける、会のみなさんに敬意と感謝を申し上げる」との感想が寄せられました。

懇談会では憲法9条も朗読。「引き続き地域に埋もれる戦争体験を掘り起こし、語り継ごう」と申し合わせをしました。

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