高橋ちづ子衆院議員 鉄道「提言」届けて懇談
赤字ローカル線廃止を念頭にJRと自治体との「協議会」を設置する法案が通常国会に提出されようとするなか、日本共産党の高橋ちづ子衆院議員は1月12日、JR山田線について意見を聞くために、宮古市を訪れました。関係者に党の提言「全国の鉄道網を維持・活性化し、未来に引き継ぐために」を届け、懇談。田中尚、落合久三の両市議が同行しました。
高橋氏は、提言の趣旨の緊急対策と3つの提案(国の鉄道インフラの管理、鉄道網維持の基金確立、災害復旧制度の創設)を説明。「ご意見をぜひ寄せてください」と呼びかけました。
市企画部の多田康部長は、JR山田線を残すには「鉄道に何ができるのか考える必要がある」と指摘。「存続の議論を『赤字か黒字か』から始めるのは建設的ではない。鉄道維持の看板は下ろさない」と述べました。
震災や台風19号から復旧した三陸鉄道の石川義晃社長は「盛岡市から三陸鉄道に乗りに来る人はJR山田線を使う。廃止になれば大変だ」と懸念。利用者を増やすために「震災学習列車」「こたつ列車」などを運行していると紹介しました。
宮古商工会議所の花坂康太郎会頭は、人口減少でJR山田線の維持は難しいが、「インフラ整備は国がやるべきだ」と語りました。
懇談を終えて高橋氏は「率直な声や努力が聞けて良かった。国のインフラ管理の部分は認識が一致したと思います」と話しました。