高橋ちづ子衆院議員 山田線沿線自治体と懇談 山田線維持 国の責任で
政府が主導して地方路線の廃線や地元自治体の負担増を迫ろうとしている問題で、日本共産党の高橋ちづ子衆院議員は1月13日、JR東日本が赤字路線と公表した山田線について、沿線自治体の盛岡市や地元関係者と懇談しました。
高橋氏らは山田線・上米内駅を訪れ、駅舎内で待合室カフェや漆工房を営む次世代漆協会の細越確太代表理事と懇談。細越氏は「もうかる前提で敷いた線ではない。そこにあることが大事。鉄路を利用して沿岸の宮古から海産物を内陸に届けるなどのアイデアは、もっと出していけるのではないか」と話しました。
全国の鉄道網の維持・活性化への党の提言をうなずきながら聞いた盛岡市建設部の千田敏部長。「コロナ禍の状況はあるにせよ、(不採算部門を含めた鉄道ネットワークを維持するという)国鉄分割・民営化当時の制度設計がある。全てを自治体の責任にしないでほしい」と強調し、「ぜひともお力添えを」と求めました。
盛岡観光コンベンション協会の石橋浩幸専務理事は「住んでいる人の生活手段です。観光の目玉ができれば私たちも協力できる」と応じました。
JR東日本盛岡支社の高坂道浩総務課長は「自治体と十分協議する。廃線ありきではない」と述べました。
高橋氏は「自治体も利用促進のため、さまざまな負担や努力をすでにしている。協議といっても対等でなければいけない。国がもっと責任を果たすべきです」と語りました。
党盛岡市議団(庄子春治団長)が同席しました。