「国葬」中止申し入れ 党県委が知事に要請
日本共産党岩手県委員会、同県議団は8月31日、達増拓也知事に対し、安倍晋三元首相の国葬中止を申し入れました。吉田恭子副委員長、斉藤信、高田一郎、千田美津子の各県議が参加し、菊池哲(あきら)副知事が応対しました。
斉藤氏は、国葬には法的根拠がなく、葬儀費用だけで2億5000万円の税金を使うのは憲法違反だと指摘。安倍氏は安保法制を強行し、「モリ・カケ・桜」疑惑などの行政私物化で厳しい批判をうけ、統一協会と政治の癒着の中心にいた人物だと述べました。
各世論調査でも「国葬反対」が多数を占める中、国葬は安倍氏を礼賛し、国民への弔意の事実上の強制につながると警告。政府が国葬当日に弔意表明の協力を要求しない方針を示したのを踏まえ、▽国葬中止を求める▽県、教育委員会として半旗の掲揚を含め弔意の表明も要請もしないーことを申し入れました。
菊池副知事は「国葬をめぐる国民の状況は報道で承知している。現段階で国からは何の通知もない。今後の動向を見て判断したい」と回答しました。