岩手県 物価高騰対策の補正予算案 ガス料金や飼料購入で支援
岩手県は24日の4月県議会臨時会提出予定議案説明会で、国による予備費を活用した原油価格・物価高騰対策の補正予算案(総額49億円)を編成する方針を示しました。
全国に先駆けて対策を具体化し、県民一人ひとりに寄り添った支援を進めるため、全県的に緊急な対応が必要となる予算を計上したとしています。
生活者支援では、一般家庭等で使用するLPガス料金の割引を行う小売事業者や、工業用としてLPガスを使う中小企業者を対象に支援金を支給(4月から9月まで半年間)。一般家庭には価格高騰分の半額を基準に補助をします。
事業者支援では、配合飼料購入費の価格上昇分に1㌧当たり2000円を畜産経営体に補助。粗飼料購入費の価格上昇分に対して1頭当たり1万円を酪農経営体に補助します。計15億7047万円を盛り込みました。
バス、タクシー、トラックの事業者に対する支援を実施。社会福祉施設と医療施設への支援金(7億2380万円)を支給します。
日本共産党県委員会と県議団は14日、達増拓也知事に物価高騰対策の補正予算編成を要請。斉藤信県議団長は「全国に先駆けたいち早い対策を評価したい」と話しています。