「受診控えで悪化」歯科7割 県保険医協会がアンケート結果発表
岩手県保険医協会は11日、新型コロナウイルスによる医療機関の受診控えのアンケート結果(9月23日~10月31日実施)を発表しました。同協会会員の医科68人、歯科66人(計134人)から回答を得ました。
受診控えでの症状悪化と思われる例があったのは、医科では7%でしたが、歯科では68%に及びました。
医科では、糖尿病やアトピー性皮膚炎で継続して投薬治療が必要な慢性疾患の患者の症状悪化が報告されました。歯科では、歯周病悪化が最多を占め、カリエス進行で抜歯や抜髄にまで至ったケースも見られました。
病名や治療中断で懸念されることとして、骨粗しょう症治療薬の定期注射の中断、点眼薬中断による緑内障の悪化、関節リウマチの悪化(以上医科)、口腔衛生状態の悪化と全身疾患への悪影響(歯科)などがあげられました。
その他の意見欄には▽小児科患者数が前年同月比で3~5割減少▽患者数減、衛生用品と防護用品の価格高騰で経営的に厳しい▽院内感染防止の観点でPCR検査の拡充をーとの記述もありました。
同協会は、コロナによる経済的事情で県民が受診機会を失わないように国へ支援を求めていくとしています。