ごみ処理広域化「時代遅れ」 盛岡で市民フォーラム
盛岡市で14日、ごみ処理問題を考えるフォーラム(実行委員会主催)が開かれ、170人が参加しました。
岩手県3市5町のごみを盛岡市の1カ所に運び、新たに造る大型焼却場で1日当たり500㌧も処理する計画が、住民世論を無視して進められています。
講演で岩佐恵美さん(環境・資源・廃棄物問題研究家)は、政府の「2050年温室効果ガス実質ゼロ宣言」とプラスチック資源循環促進法ができたことで、ごみ政策に大転換が起きていると指摘。「1000億円もの大型焼却場建設をやめ、暮らしと福祉、教育に回せ」と訴えていこうと強調しました。
盛岡市桜台の佐藤信安さん(県央ブロックごみ処理広域化計画の撤回を求める会代表)は、3市5町のごみ処理広域化計画がすでに時代遅れになっていると説明。「地域の特性を生かした焼却場の分散立地や、ごみの自区内処理が重要だ」と語りました。
日本共産党の庄子春治盛岡市議(盛岡広域環境組合議員)は、2月に設立された環境組合の状況を報告。建設予定地(盛岡インターチェンジ付近)の地権者の斎藤常嗣さん(同計画の撤回を求める前潟・太田の会)は、用地取得の動きがまだ見えないと話しました。