さようなら原発岩手県集会2015 に350人
「さようなら原発岩手県集会2015」が18日、盛岡市で開かれました。36団体で構成する同実行委員会が主催し、350人が参加しました。
講演で後藤宣代(のぶよ)氏(福島市在住=経済学研究者)は、福井地裁が高浜原発再稼働を差し止める仮処分を決定したのに対して、国は再稼働方針を変えずに「粛々と進める」と言っているが、それは「上から目線」であると同時に、国民の世論に追い詰められた「焦りの表れだ」と指摘しました。
福島県では子どもの健康を案じる保護者や農民などが連帯し、原発ノーの声を国や東京電力に突きつけて、賠償の基準を変えさせてきたと強調。再生可能エネルギーを「地産地消」でまかなう動きも広がっており、「ここにこそ未来がある」と訴えました。
参加者らから、「原木シイタケが出荷停止になって、誇りを奪われた」(沿岸部の生産者)、「除染作業に携わる人たちの労働条件は劣悪だ」(福島県いわき市労連)との発言がありました。
原発再稼働に固執する安倍政権に「国民の未来は託せない」「さらに声をあげよう」とのアピールを採択。集会後、参加者らは雨の中、市内をにぎやかにデモ行進しました。