さようなら原発集会 原発回帰許さない
「さようなら原発 岩手県集会」が18日、盛岡市で開かれました。48団体でつくる実行委員会が主催し、170人が参加。ALPS処理水(汚染水)の今春の海洋放出中止などを求めるアピールを採択しました。
龍谷大学の大島堅一教授が「原発回帰は許されない」と題して講演。電気料金値上げは化石燃料の高騰などが原因で「原発の停止とは関係ない」と批判しました。福島原発事故後、原発の廃炉や放射性廃棄物処理の費用が膨大になり、その分が電気料金に上積みされていると述べました。
大島氏は、岸田政権が原発政策大転換のGX(グリーントランスフォーメーション)関連束ね法案を短期間で閣議決定し、22日から国会での審議が始まる重大局面だと指摘。法案阻止に向け、原発ゼロをめざす市民運動の頑張りどきだと強調しました。
原発事故被害・いわき市民訴訟の伊東達也団長が集会に手紙を寄せ、主催者が代読。同種の集団訴訟で国の責任を認めなかった昨年6月の最高裁判決を乗り越える国民運動を起こそうと訴えました。
集会後、参加者らは市内をアピール行進。若者グループが注目したり、高齢の女性が手を振ったりしました。