バイト減り「常に節約」 岩手県立大で食料支援
労働組合や市民団体の有志と個人でつくる「学生食料支援プロジェクト実行委員会in岩手」(COMEプロ)は16日昼、滝沢市の岩手県立大学で初の食料支援を行いました。岩手大学生や盛岡大学生向けに続いて3回目です。
コロナ感染拡大防止のために、配布対象を1人暮らしで自炊の学生に限定。事前申し込みを呼びかけ、124人の登録がありました。
引き渡しの会場には学生らが笑顔で訪れ、米やレトルトなどの食料品や、生理用品を受け取りました。
3年生の女性は「居酒屋で働いていたが、仕事が週1回に減ってしまった。仕方なく辞めて別のバイトに就いた。もらえると思った休業中の補償は出なかった」と話しました。
2年生の男性は「春休み期間に住み込みのバイト(皿洗い)をリゾートホテルでしていたけど、途中で契約を切られた。家から通学しているが、母が入院中で自炊せざるをえない」と明かしました。
1年生の女性は「秋田への帰省はしていない。奨学金を借りているので、節約は常に考える。生理用品がもらえたのが、すごい」と驚いていました。
盛岡大学で食料支援を受けた4年生の女子学生が今回、ボランティアで参加しました。