ヒバクシャ国際署名「岩手の会」が街頭宣伝 交渉会議不参加に怒り
国連での核兵器禁止条約の交渉会議(27~31日)を前にした21日、ヒバクシャ国際署名をすすめる岩手の会(66団体賛同)は盛岡市で結成後初となる街頭宣伝を行いました。「達増(拓也)知事も署名しました」と書かれた横断幕などを持った28人が参加しました。
幹事団体である県被団協、県生協連、平和環境県センター、県原水協の代表がマイクを握り、署名への協力を呼びかけました。
被爆者で県被団協副会長の三田健二郎さん(79)は、つえをつきながら、「唯一の被爆国の日本が核兵器禁止条約に賛成しないのは、どうしても納得できない。みなさんの核兵器廃絶への意思を、署名に託してほしい」と訴えました。
30分間で49人がサイン。父親が戦死したという72歳の男性は「戦争は嫌だ。核保有国は核兵器の危険性を本当にわかっているのか」と怒りました。3歳の息子を連れた28歳の母親は「国連の交渉会議に出ない日本政府は良くない」と語気を強めました。
輪をつくって署名した小学6年生らは、三田さんが「私は8歳の時に広島で被爆した。(その体験を)みんなに伝えてから…」と声をかけると、真剣な表情で聞いていました。