リンゴ凍霜害 支援して 岩手県農民連が知事に実態把握要請 ひょうが追い打ち「このままでは年越せない」

岩手県農民連は12日、達増拓也知事に対して、深刻な果樹凍霜害への支援を求める要請をしました。久保田彰孝会長らが参加し、日本共産党県議団(3人)が同席。佐藤隆浩農林水産部長らが応対しました。

県内では、4月に続いた低温や霜でリンゴの花が大きな被害を受け、収量減や品質低下が懸念されています。

久保田氏は、果樹農家が農業から撤退しないように支援をしてほしいと強調。▽実態を把握し、支援策を明らかにする▽被害を受けた農家に肥料代などのかかり増し経費を支援する▽多くの果樹農家の収入減が避けられないなか、営農の運転資金の融資を行う▽相談窓口を設置するーことを求めました。

花巻市から参加したリンゴ農家の男性は、霜で中心果が全滅し、側果も2個ほどしか残らなかったと説明。6月に降ったひょうが追い打ちをかけ、「このままでは年を越せなくなる」と訴えました。

佐藤部長は、20市町村で3.7億円の被害を確認したと回答。かかり増し経費を支援する制度を近日中に発表すると述べました。

要請後、久保田氏は「果樹農家にとって減収補てん制度はどうしても必要だ。国にも声をあげていきたい」と話しました。

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