保育士増員と賃上げを、福祉労組の宣伝に反響、1時間で168人が署名

岩手県社会福祉労働組合(岩手福祉労組)保育部会は11日、盛岡市大通で保育士の増員と賃金引き上げを求める宣伝に取り組みました。保育士、児童養護施設職員、子どもたちの計37人が参加。保育時のエプロン姿などで風船やティッシュを配り、署名への協力を呼びかけました。

マイクを握った保育士らは、コロナ禍で保育の重要性が社会に広く認知されたものの、日本の保育士配置基準は国際的に見てあまりに低く、「子どもの発達が保障できない」と強調。低すぎる賃金で職場は慢性的な人手不足に陥っており、政府は軍事費増額を優先するのではなく、「保育・子育て予算をいますぐ倍増してください」と訴えました。

1時間で168人がサインし、若者や子育て世代の姿が目立ちました。小1の息子を連れた母親(39)は、記者から「保育士の月給は他の職種より8万円も低い」と聞き、驚愕。「保育園にお世話になって何とか子育てができた。子どもの安全を守る保育士を増やして」と話しました。

グループで署名した専門学生の男性は「保育園が人手不足だというのは知っていた。保育士は経済的にきついと思う。働く環境の改善を進めてほしい」と語っていました。

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