医療無料中学卒まで 達増知事「検討」 岩手の「会」要請
子どもの医療費助成制度拡充を求める岩手の会は25日、達増拓也知事に対し、3万8,927人分の署名を添え、子どもの医療費助成の中学校卒業までの現物給付化と全額無料化を要求する要請をしました。日本共産党県議団が同席しました。
岩手の会は今回の分と合わせて、通算6万9581人分の署名を県に提出。署名や県議会での請願採択が力となり、県は子どもの医療費助成を20年ぶりに償還払いから現物給付へ転換し、10年ぶりに対象年齢を小学校卒業(入院のみ)まで拡充しました。
岩手の会の小野寺けい子共同代表(川久保病院医師)は、県内では10市町村が中学校卒業まで医療費を助成していると強調。「子育て世代が県内どこに住んでいても、お金の心配なく病院にかかれるように、義務教育が終わるまでは無料にしてほしい」と要望しました。
子育て中の若い母親からも、「子どもがアレルギー体質で何度も受診するので、医療費の負担が重くなる」「病院で手持ちのお金が足りなくて、後日払いに行くときがある」などの切実な声が出されました。
達増知事は「要望を踏まえて検討していきたい」と答えました。