地獄生む核兵器 廃絶を 被爆者が初めてマイク”次の世代に伝えたい”
国連軍縮週間(24~30日)に呼応し、岩手県原爆被害者団体協議会と原水爆禁止岩手県協議会は25日、盛岡市で核兵器廃絶を求める宣伝を行いました。原爆パネルを展示し、「ヒバクシャ国際署名」への協力を訴えました。
広島で被爆した三田健二郎さん(79)=県被団協副会長=が、2回目となる宣伝参加で初めてマイクを握りました。三田さんはつえをつきながら、「人生を終える前にどうしても、これからの世代に伝えたい。あの地獄のような、むごい死に方だけは体験してほしくない。この署名は被爆者ができる最後の行動だと思っている。ご賛同をお願いしたい」と語りました。その後もいすに座って、署名を呼びかけました。
35分間で27人が署名。若い女性は「世界から核兵器をなくすために、日本は役割を果たすべきだ」と話し、50歳の女性会社員は「核兵器の使用は絶対にダメ。反対の声を増やしたい。お疲れ様です」と激励しました。