増やそう夜間中学 ”多様性受け入れ 支援する社会に” 盛岡で集い

義務教育を十分に受けられなかった人たちなどが学ぶ夜間中学の設置を広げようと「夜間中学校と教育を考える会」は11月6日、盛岡市でつどいを開きました。

県内外から学校教員、教育関係者ら約100人が参加。同会事務局員の庄司匠氏は「岩手県にもニーズがある。夜間中学校運動を地元主体で進めていくことを期待しています」とあいさつしました。

家計の苦しさ、いじめなどさまざまな事情を抱えた人たちの夜間中学ドキュメンタリー映画「こんばんはⅡ」が上映され、参加者は真剣に見入っていました。

講演した秋田県藤里町社会福祉協議会の菊池まゆみ会長は、「夜間中学は誰でも肩身を狭くすることなく行けるように、社協も力を入れないといけない」と語りました。

「まちづくりも、高齢者、障害者、引きこもり、元引きこもりの方が地方創生の担い手になれなければ立ち行かない」と指摘。同町では地方創生にかかわる仕事の担い手を募集し、100歳近い人などが応じてくれたと紹介しました。

参加した県立大船渡高校(定時制)副校長は、「『学びたい』と思った時に学べる場所を準備しておくことが必要」と発言。「ママ友の関係で不登校の子を持つ親御さんの話をうかがった」という参加者は、「当事者は『自分は普通ではない』という壁がある。多様性を受け入れ、それを支援する社会であってほしい」と語りました。

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