岩手県母親大会 多様性ある社会実現を 田中優子法政大前総長が講演 病床削減中止/9条改憲反対を決意
第66回岩手県母親大会(同実行委員長主催)が13日、滝沢市で2年ぶりに開かれました。12市町村に設けたサテライト会場を含め、計700人余が参加。公立・公的病院の病床削減中止や9条改憲反対などを求める決議を採択しました。
講演で法政大学名誉教授・前総長の田中優子氏は、真のジェンダー平等を達成するには、「女性の潜在能力の十二分な発揮」(平塚らいてう)や多様性のある社会の実現が必要だと指摘しました。
日本で選択的夫婦別姓制度が25年も放置されたのは、自民党が「家族」と「国会」について懐古的な考えに執着しているからだと喝破。現行憲法の理想を実現することが多様性のある、戦争のない社会をつくる確実な道だと語りました。
各地の運動の交流では「小中学校の女子トイレへの生理用品配置を約束させた」(新日本婦人の会北上支部)、「10月から県立釜石病院での分娩が中止に。医師確保の署名を1万5586人分集めた」(釜石地域母親連絡会)などの発言がありました。
いわて労連の金野耕治議長が「総選挙で一定の効果を上げた野党共闘を来年の参院選に向けて強めよう」と来賓あいさつ。達増拓也知事から連帯メッセージが寄せられました。