岩手県母親大会に720人集う 食料と農業守ろう 学校生活を幸せに

 第68回岩手県母親大会(同実行委員会主催)が29日、盛岡市で開かれました。720人が参加し、子育てと学校教育、LGBTQや選択的夫婦別姓制度など11分科会・問題別集会で交流。「食と農」では鈴木宣弘東京大学教授が「食料と農業をみんなで守り抜こう」と訴えました。

全体会あいさつで鈴木まき子実行委員長は「イスラエルとハマスの早期停戦に向け、憲法9条を持つ日本が積極的な役割を果たすべきだ」と指摘。岸田政権の大軍拡は許せないと力を込めました。

講演で西郷孝彦さん(元世田谷区立桜丘中学校校長)は、教育目標に「全ての子どもたちが3年間を幸せに過ごす」を掲げ、不登校で教室に入れない生徒が廊下で勉強できるように机を置いたり、生徒と教員が気軽に話せる時間を設けたりしたと紹介。学校でも社会でも、少数派の人たちを受け入れるための環境改善は多数派の幸福へとつながっていると強調しました。

母親大会盛岡実行委員会が小中学校の給食費無償化や、ごみ処理広域化中止の活動を報告。いわて労連の中野るみ子議長が来賓あいさつし、達増拓也知事の連帯メッセージが読み上げられました。大会後、参加者らは市内をデモ行進しました。

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