最下位最賃に異議あり いわて労連など上積み要求 審議会は却下

全国単独最下位の最低賃金答申額となった岩手県で24日、地方最賃審議会が開かれ、いわて労連などが上積みを求め提出した異議申し立てに対する審議が行われました。審議会は異議を却下し、答申どおり39円増の893円へ改定することを決定しました。会場前では、いわて労連がアピール行動をしました。

岩手の最賃は、次点の沖縄896円から3円引き離されます。最高額の東京1113円とは220円差となり、全国の地域間格差は現行額より1円拡大します。

異議申し立ては、いわて労連、いわて非正規労働者センター、岩手医労連、岩手県農協労組、いわてローカルユニオンなどが提出。審議では、労働者側委員が異議を受け止めて上積みを主張しましたが、公益、使用者の多数で却下されました。

中央最賃審議会は、最賃改定の目安を全国平均41円増とし、岩手など低額地域の集まるCランクは39円増と格差をつけて提示。岩手より現行額が低い953円の10県が目安に4~8円上積みしたのに対し、岩手だけ目安通りの答申としたため、最下位となりました。

いわて労連は、物価高騰から労働者の生活を守り、地域間格差を是正するため大幅上積みを要求。全国一律制度への改正、1500円以上の実現をめざすべきだと訴えました。

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