核兵器廃絶へ 原水爆禁止2020年世界大会(オンライン)広島デー 草の根の力発揮しよう
広島に原爆が投下されて75年となった6日、原水爆禁止2020年世界大会・広島デーがオンラインで開かれました。国連の中満泉軍縮担当上級代表や、核兵器禁止条約批准国であるオーストリアのトーマス・ハイノッチ欧州統合外務省軍縮軍備管理不拡散局長らが参加し、核兵器のない世界へ国際的共同を呼びかけました。
日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める意見書が全自治体で採択された岩手県では、15カ所で視聴会が開かれ、約260人が参加しました。
大会では、草の根の運動交流について、岩手県原水協事務局次長の菅野宗二さんが発言。今年3月までに県と全33市町村で政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める意見書を可決したと報告。「ヒバクシャ国際署名をすすめる岩手の会」の運動が決定的な役割を果たしたと強調し、「全ての自治体で非核平和行政を拡充させる取り組みをいっそう強め、ヒバクシャ国際署名に全力をあげたい」と表明しました。
視聴会が開かれた盛岡市勤労福祉会館では、大会の初参加者など約40人が熱心に聞き入り、発言・メッセージに連帯の拍手を送りました。
初参加の女性(49)=パート=は、「いざという時は核兵器を使うという『核抑止』の考え方に矛盾を感じる。使ってはいけないし、なくさないといけない」と話しました。
原水協の渋谷靖子代表理事は「オンラインでも臨場感があってよかった」と笑顔。コロナ禍での活動に困難もあるが「日本の核兵器禁止条約参加を実現するため、これからも草の根の運動を広げる」と意気込みました。
会場アンケートでは「あと少しで核兵器禁止条約発効。頑張りましょう」「オンライン視聴会で世界大会を身近に感じた」などの声が寄せられました。