核兵器禁止条約 日本政府も批准早く 岩手の会、会見で決意
核兵器禁止条約の批准が50カ国に達したのを受けて、「ヒバクシャ国際署名をすすめる岩手の会」は26日、県庁で記者会見し、発効確定を歓迎するとともに、日本政府への条約の早期批准を迫っていく決意を述べました。
岩手の会は署名を20万4000人から集約。日本政府に条約の批准を求める意見書を県議会(2回)と全33市町村議会で可決させてきました。
会見で伊藤宣夫代表(92)=県被団協会長=は「条約が発効確定したのは大きな喜びだ。支援と協力に感謝したい。私たちの活動も一つの区切りがついた。今後もがんばる」と表明。三田健二郎副代表(83)=同副会長=は「唯一の被爆国の日本が『核抑止力』に頼る状況を変えなければならない。発効確定で終わりではなく、スタートに立った」と強調しました。
県生協連の吉田敏恵専務理事は、50カ国批准達成の「歓迎と決意のメッセージ」を発表したと語りました。
参加者からは、「条約を批准する政府へ転換を」「多くの高校生が署名に協力してくれたのは希望だ」などの発言もありました。