県原水協が「6・9行動」 「核抑止力」論「愚か」

 広島への原爆投下から77年となった6日昼、岩手県原水協は盛岡市で核兵器廃絶を訴える「6・9行動」に取り組みました。金野耕治、渋谷靖子の両代表理事らが「日本政府に核兵器禁止条約への批准を求める署名」を呼びかけました。
金野氏は、日本政府が核禁条約第1回締約国会議にオブザーバー参加せず、岸田首相がNPT再検討会議(1日)の演説でも核禁条約に言及しなかったと批判。政府は「核抑止力」論の呪縛から抜け出し、核禁条約を早期に批准すべきだと強調しました。
渋谷氏は、広島市主催の平和記念式典でのあいさつ(6日朝)でも岸田首相は核禁条約に全くふれなかったと告発しました。
50分間で44人が署名。小学生の孫2人を連れた75歳の女性は「ウクライナ侵略を見ていると核戦争が起きそうで恐ろしい。『攻められないように自分の国も核を持つ』というのは愚かな考えだ」と憤りました。
19歳の女子学生は「被爆国の日本が核兵器禁止の障害になってはいけない」と語り、72歳の男性は「平和記念式典で岸田首相は核禁条約に踏み込んでほしかった」と不満げに話しました。

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