県立高 統合”待った” 3団体、県議会に請願
岩手県教育委員会は地元の理解が得られない県立高校再編計画後期計画(最終案)を年度内に決めるなー。統合される高校がある3地域の団体が17日、県議会の関根敏伸議長に対して、丁寧な説明と慎重な協議を求める請願をしました。日本共産党の高田一郎県議らが同席しました。
県教委が2月1日に発表した最終案には、反対の署名が広がった盛岡南高校と不来方高校の統合が残り、水沢工業高校と一関工業高校、福岡工業高校と一戸高校の統合が新たに盛り込まれました。
請願を提出したのは盛岡南高校の存続を願う会(盛岡市)、工業高校統合の再考を要望する会(一関市)、福岡工業高等学校を守る会(二戸市)です。3団体の代表は「議論を尽くし、盛岡南高校の統合以外の方法を考えるべきだ」「両磐と胆江のブロックを越えた統合に異論が続出している」「県北の専門高校として福岡工業高校は必要だ」と訴えました。
高田氏は、最終案にはブロックを越えた統合や大規模校の新設も入っており、自治体や団体、住民が懸念を示すのは当然だと指摘。県教委が十分に説明を尽くし、地元の合意を得るのが高校再編の大前提だと述べました。