私学助成増額して 岩手の会が知事あてに要請
私学助成をすすめる岩手の会(土屋直人会長)は3日、達増拓也知事への「私の一言」を書いた1万5276枚分のはがきを添え、私学助成の増額を求める要請を行いました。
高校教員やPTA役員に加えて、はがき集めに取り組んだ高校の生徒会役員5人が今回初めて参加。日本共産党の斉藤信県議が同席し、ふるさと振興部の熊谷泰樹部長らが応対しました。
要請は▽私立学校に対する運営費補助の増額▽県の私立高校授業料減免補助(620万円未満世帯)の対象世帯と補助額の大幅拡充▽全ての私立高校生への入学金補助▽校舎耐震化率100%実現のための耐震改築補助の拡充ーの4項目です。
同会の山本茂樹事務局長は、岩手県と同じ財政規模の青森県、山形県の授業料助成予算総額(2023年度)はそれぞれ3・8倍、12・9倍だと指摘。東北の中で住んでいる県によって地域間格差があるのは、おかしいと強調しました。
参加者からも「学校で、はがきを昨年より千枚以上多く集めた」(高校生)、「物価高騰のなか、アルバイトで家計を支えている生徒が目立つ」(PTA役員)、「教育費の負担が少子化の原因になっている」(退職教員)との声が出されました。