講演会「原発ゼロ社会への道」が開催 新基準 本当に安全か
盛岡市で15日、「原発ゼロ社会への道―新基準で原発は安全か?」が開催されました。原発からの早期撤退を求める岩手県学識者の会、日本科学者会議岩手支部が主催し、150人が参加しました。
講師の滝谷紘一さんは、民間企業で原子力開発に従事した後、国の組織で技術参 与として原子力規制に携わりましたが、福島原発事故による「自責と反省」から原発ゼロを目指す市民運動に参加しています。
滝谷氏は、福島原 発事故の炉心溶融・格納容器破損など、ほかの技術製品との違いを説明。原発の確実な安全対策、厳格な規制の不可欠性に対比して、福島原発事故後に 策定された新規性基準と適合性審査の現状を詳細に報告しました。
滝谷氏は、ヒューマンエラーやクロスチェック解析を逃げているなど深刻な問題点を指摘。が 鋭く指摘されました。自らが関わっている原子力市民委員会の紹介して、「原発ゼロ社会」実現へ合意できる道筋を示しました。
参加した男性は「原子力の素人 にも理解できるような誠実な講演だった」と話しています。