高校門前でヒバクシャ署名 「岩手の会」
国連軍縮週間(24日~30日)に呼応して「ヒバクシャ国際署名岩手の会」は28日夕、盛岡市の高校門前で署名への賛同を呼びかけました。
岩手県被団協の三田健二郎副会長(82)をはじめ20人が参加し、「国連へ届ける署名です」と肉声で訴えました。同校の生徒10人もボランティアで協力しました。
下校中の生徒らが次々に自転車を止めてペンを持ち、30分間で123人がサイン。署名板を囲んで生徒同士が話し合う姿も見られました。
署名した1年生の男子生徒は、参加者から「核兵器禁止条約の批准が33カ国まで広がったが、日本は反対している」と聞き、「日本は被爆国だから、もっと考えた方がいい」と語りました。
この日、被爆者の三田さんに初めて会った音楽部の女子生徒らは「『廃墟から』という(悲惨な被爆体験を表現した)曲を合唱するために歴史を調べた」と目を輝かせました。
宣伝後、三田さんは「私は8歳の時、広島で被爆しました。被爆者の願いは一つ、『核兵器はとにかくダメ』です。核兵器禁止条約を発効させるためにも署名運動が力になる」と話し、生徒らに感謝の言葉を述べました。