JR山田線 三陸鉄道への移管合意

東日本大震災津波で被災したJR山田線宮古―釜石間を、JR東日本から三陸鉄道に移管することが12月24日、県と沿岸市町村などでつくる首長会議で合意されました。この合意について斉藤信県議団長に聞きました。

党の基本的な立場は、JR東日本の責任で山田線、大船渡線の早期復旧をというものです。本来はJR東日本として復旧するのが一番の筋です。
ただ、震災から3年9カ月経っても復旧の見通しが立たない状況下では、早期復旧という地域住民の願いからいっても今回の提案はギリギリの線だと思います。
当初は移管協力金を5億円と提案していたJR東日本が、30億円に増額し、そのほかに車両の無償譲渡やレール・枕木の交換などを提案してきたことは、早期復旧を願う住民の運動の反映でもあり、一定評価できるものです。
しかし、赤字路線であることから、今後数十年以上、持続的な経営が続けられるかという懸念があります。
JRと比べて運賃が高くなることも課題です。30億円の移管協力金には運賃の補てん分も入っていますから、対策が講じられなければなりません。特に通学は影響が大きいので、特別の対策が必要です。
地域の人たちが通学通院など生活の足として使いやすくなるよう、様々な取り組みが必要になってきます。

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