“TPP反対が多数” 採決強行に抗議宣伝 いわて食・農ネット
消費者や生産者、労働組合などでつくる、いわて食・農ネットは9日昼、盛岡市大通で参院でのTPP(環太平洋連携協定)承認案・関連法案の強行採決に抗議する、緊急宣伝をしました。岡田現三事務局長がマイクを握り、牛の扮装(ふんそう)をした参加者らがビラを配りました。
岡田氏は、政府与党が同日午前の参院TPP特別委員会で承認案・関連法案を強行採決し、午後の参院本会議でも強行しようとしていると糾弾。TPP、年金カット法案、カジノ法案で強行採決を繰り返し、国民の世論を無視する安倍政権の暴走は許せないと訴えました。
岡田氏は、岩手県議会が全国に先駆けてTPP批准反対の意見書を可決したと紹介。県民世論の多数はTPP反対であり、これからも声を上げ続けようと呼びかけました。
冷え込むなか、通行人が次々にビラを受け取りました。60歳の女性は「きょう採決するとは知らなかった。安倍政権は都合の悪い法案を(多数の力で)すぐ決めてしまう」と語気を強めました。68歳の男性は「もちろんTPPはダメ。野党はもっと結束して立ち向かってほしい」と話し、60代の女性は「がんばって」と激励しました。