【県議会】 大船渡線鉄路復旧を 斉藤県議が主張

10月23日、決算特別委員会で政策地域部に対する質疑に立ち、JR大船渡線の復旧について取り上げました。
JR大船渡線の復旧についてJR側は、鉄路での復旧を断念しBRT(バス高速輸送システム)による本格復旧を提案しています。三陸鉄道の望月正彦社長が、「鉄路がなくなって栄えた町はない」という立場で、三陸鉄道の早期復旧に努力したことを紹介。「陸前高田市の住民懇談会でも『気仙沼―陸前高田間は被害が少なくすぐ鉄路で復旧できる』といった声も少なからず出されている。陸前高田―盛間は現状ルートで三陸鉄道で通すなど、あらゆる可能性を検討すべきだ」と主張しました。また、JR大船渡線は大正9年に着工し終点の盛まで開通したのは昭和10年、今年で全線開通から80年にあたることも示し、歴史も踏まえあらゆる選択肢を真剣に考えるべきだと迫りました。大平尚政策地域部長は、「歴史や先人の鉄道に対する思いは十分理解している。すぐJRが現状復旧してくれるのであれば良いが、現実は厳しく、地元住民の方々の議論を見守っている」と述べるにとどまりました。
さらに、「JRは、震災の年の4月に当時の社長が「全線復旧させる」と言明している。JRは昨年度末決算で純利益1800億円、経常利益で3000億円を超えており、こういう利益は本来国民や地方に還元されるべきだ」と強調し、しっかり言うべきことを言って、専門家の英知も結集して取り組むよう強く求めました。

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