「感染かつてない波」 斉藤県議会が対策を提起
コロナ感染急拡大の下で岩手県議会災害対策連絡本部員会議が24日に開かれ、日本共産党の斉藤信議員が質疑に立ちました。
斉藤氏は、盛岡市保健所の矢野亮佑所長が「探知されているのは氷山の一角で、かつてない規模の感染の波が生じる条件がそろっている」と指摘したと紹介。盛岡市はPCR検査センターの設置の検討や高齢者・児童関連施設職員の定期的な検査の再開をめざしており、県としても大規模な検査に取り組むべきだと提起しました。
斉藤氏はまた、「20日に県内の病床使用率が76.5%に達し、現在確保している350床では足りない。最悪の状況を想定した病床確保が必要だ」と強調。県側は「さらなる感染拡大も想定しなければならない。臨時の医療施設など医療体制の強化について、専門家の意見をうかがいたい」と答弁しました。
ワクチン接種に関して斉藤氏は「必要性・緊急性がある人を優先し、創意・工夫を凝らして進め、妊婦についても優先対象とすべきだ」と要求しました。
斉藤氏はさらに、事業者への深刻な影響と地方創生臨時交付金の事業者支援分の財源を示し、「必要な補正予算を編成して早急に臨時議会を開くべきだ」と迫りました。