コロナ8波施設死者100人超 危機感を県民と共有し緊急の対策を求める

 13日の岩手県議会新型コロナ対策調査特別委員会で日本共産党の斉藤信議員が質疑に立ち、新型コロナ第8波による深刻な実態を示して、緊急の対策を求めました。

第8波の感染拡大について県側は、昨年10月以降の新規感染者が10万6千人余(1月12日現在)と第7波(7~9月)の約7万人を大きく上回り、死者数も296人で全体の約6割が第8波で亡くなったと説明しました。

斉藤氏は、岩手医大付属病院長や県立中央病院長が「今まででもっとも厳しい状況だ」と訴えており、医療の危機的な状況を県民に周知し、対策にあたるべきと主張しました。

斉藤氏は、高齢者施設でクラスターが続発し、118人が施設内療養中に亡くなっている(1月10日現在)と指摘。「酸素飽和度が60~70%まで下がり、保健所に入院の相談をしたが、『入院できない。みとりを考えてください』と言われた」(県内の特養ホーム)との例を示し、リスクの高い高齢者の命を守る対策を求めました。

クラスターが発生した高齢者施設では職員の抗原検査を毎日行っているが、費用は施設の負担になっており、無料で実施できるように県が手当すべきと提起しました。

野原勝・保健福祉部長は「事態を重く受け止めている。検査キットの支援について知恵を出して対応していきたい」と答えました。

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