施設でのクラスターが激増 高齢者の検査数増要求 高田県議が総括質疑
岩手県議会予算特別委員会で8日、日本共産党の高田一郎議員が総括質疑に立ち、「コロナ感染第6波で、県内でも高齢者の死者数が2月以降増加しており、命を守る対策が急務だ」と求めました。
高田氏は、死者数と密接な関係がある高齢者施設でのクラスター発生件数は、第5波と比べて11倍に達していると指摘。7割にとどまっている高齢者の3回目ワクチン接種を迅速に進め、施設の利用者と職員への検査数を拡大すべきだと述べました。
達増拓也知事は「死者数減少には、重症化リスクの高い人が利用する高齢者施設での感染拡大防止が喫緊の課題だ」と答えました。
高田氏は、県内の2月末の陽性率は24.3%(第5波は8.7%)で、感染実態を広く把握する必要があると強調。高齢者施設からは「週2回の検査にはキットが足りない」との声が上がっていると語りました。
県側の「感染が広がっている場合は高齢者施設で週1~2回の検査実施を考えたい」との答弁に基づき、すでに感染が広がっている下で、いまこそ施設に検査キットを配布し、定期的な検査をすべきだと提起。県側は「感染の実態に適応した検査を推進していく」と答えました。