沼宮内高の学級減見直しを 党議員団が県教育長に要請
日本共産党岩手県議団、同岩手町議団は9月2日、佐藤博県教育長に対し、県立沼宮内(ぬまくない)高校の学級減の計画見直しを申し入れました。斉藤信、高田一郎、千田美津子の各県議、田村正、伊藤正信の両町議が参加しました。
県教委は8月2日、2023年度「県立学校の編成等について」を発表。沼宮内高校を2学級から1学級にする計画を示しました。
斉藤氏は、県教委が策定した高校再編後期計画(21年5月)では▽盛岡への一極集中を解消する▽人材育成など地方創生で重要な役割を担う1学級校や1学年2学級校はできる限り維持する―と明記したと指摘。盛岡一極集中の是正効果が出る前に、周辺校の沼宮内高校の学級減を強行すれば、同計画の基本方向に反するのではないかと批判しました。
岩手町が沼宮内高校の魅力化をまちづくりの課題に位置づけ、22年度1559万円の予算を組み、公営塾などを進めていると紹介。この矢先に学級減を行えば、同計画の理念や地方創生に反すると語りました。
佐藤教育長は「岩手町からも8月31日に2学級維持の要望を受けた。要望を各教育委員に示し、10月の教育委員会議で協議したい」と回答しました。