県議会 反共発言の撤回迫る 共産党が動議
岩手県議会で自民党の岩崎友一議員(県連幹事長)が事実をゆがめて日本共産党を攻撃したのに対して、発言の撤回、謝罪、議事録からの削除を求める動議を提出していた日本共産党の斉藤信議員は23日の最終本会議で、動議に関する趣旨説明を改めて行いました。
岩崎氏は2月22日の代表質問で、規約違反で除名処分になった元党員について「共産党の言動、判断は知事が言うかけがえのない民主主義と合致するものか」「共産党は異なる意見を持った職員を除名処分にした」などと発言しました。
斉藤氏は、元党員の除名は異なる意見を持ったためでなく、党外から公然と党綱領と党規約に反する攻撃をしたからだと主張。岩崎氏が自ら調べもせず、事実をゆがめて報道した一部大手メディアの「社説」等をうのみにしたと批判しました。
斉藤氏は、憲法21条が保障している「結社の自由」を侵しているという主張に一部大手メディアは何も反論できていないと強調。公党に対する攻撃や誹謗中傷が許されるなら、「県議会の民主的な討論は成り立たない」と厳しく指摘しました。
共産党は中央から支部まで徹底した話し合いで活動を進め、異論がある場合は自由に発言でき、異論を保留する権利もあります。党大会の選挙で執行部全体を選び、集団的運営を保障しています。
こうした斉藤氏の主張に対し、自民党県議は「除名の経緯や党の規約など共産党員でないわれわれにとって全く関係のないこと」といいながら、共産党攻撃を繰り返しました。
動議は賛成少数で否決されましたが、反共攻撃のためには自ら事実を確かめもせず、誤りを示されると居直るー論戦を通じて自民党の反民主的な姿が浮き彫りになりました。