矢巾町中2自殺問題 「子どもの命 最優先に」 共産党が申し入れ
7月14日、日本共産党岩手県委員会と県議団は、八重樫勝県教育委員長と高橋嘉行県教育長にたいし、7月5日に矢巾町内の中学2年生が、いじめを苦に列車に飛び込み自殺する事件が発生したことを受け、いじめ問題に関する緊急の申し入れを行いました。斉藤信・高田一郎両県議、川村よし子矢巾町議が参加し、高橋教育長らが応対しました。
斉藤県議は、「昨年5月の滝沢市内の中学2年生の自殺事件に続くものであり、きわめて重大」と厳しく指摘。今回の事件では、生徒から繰り返しいじめの訴えがあったにもかかわらず、必要な対応がなされなかったことに問題の深刻さがあると強調しました。
申し入れでは、①学校と町教育委員会が徹底した調査を行い、事件の経過と学校の対応、問題点と課題について早急に明らかにし、遺族や保護者等に対し誠実に対応するよう、県教委は指導援助を行うこと②「いじめは人権侵害であり、暴力」であること。「子ども・生徒の命と安全にかかわる問題」であることを徹底し、学校では「子どもの命最優先」の課題として取り組むことを徹底すること③いじめの情報については、様子見せずに、すでに深刻な事態となっているとの認識で、全教職員が情報を共有し、保護者にも知らせ、連携した取り組みを行うこと―など、6項目を求めました。
高橋教育長は、「今回の事件を真摯に受け止め、保護者の思いに寄り添った対応をしなければならない。いじめがあった可能性は高いが、丁寧に検証し事実を解明することが重要。申し入れを十分に踏まえて、できる限りの努力をしていきたい」と答えました。