高齢者施設 感染深刻 斉藤県議、対策求める
岩手県議会予算特別委員会で13日、日本共産党の斉藤信議員が質疑に立ち、新型コロナ第8波の高齢者施設での実態を取り上げ、対策を求めました。
昨年10月以降の第8波の感染拡大について、県側は「高齢者施設で374件のクラスターが発生し、2310人の入所者が感染。124人が施設内療養中に亡くなった」(10日現在)と説明。第8波での全体の死者数416人のうち、約3割を占めるという深刻な状況が示されました。
斉藤氏は、県内のある特養ホームで5人が酸素飽和度60~70%台の状態になったが、1人も入院できなかったと指摘。この間の対応を検証し、改善を図ってほしいと迫りました。県側は「この問題を重くとらえ、医療と介護の連携、訪問介護等の強化に努めたい」と答えました。
斉藤氏は、入院患者の受け入れ状況についても質問。県側は「全体の94.5%を県立病院と公立公的病院で受け入れている」(県立病院68.3%、公立公的病院26.2%)と答弁し、公的病院の役割が改めて浮き彫りになりました。